弊社設立の動機

【弊社設立の動機】

 以下のような動機により、塾を開業しました。世間にはいろいろな考え方があるでしょう。だから、自分の考えを述べましたが、人にそれを押し付けるつもりはありません。そんな行為は趣味ではないし、そんな役割を担う立場でもないからです。
 ナンパや口説きについて懸命に考え、そして指導するのが務めで、努力を常に心がけて、皆さまの期待に応えたいと自分は思っています。
 恋愛で一人でも多くの人に幸があるように頑張りますので、今後も何卒よろしくお願い申し上げます。

草加大介

1998年、自分が起業した頃

 1998年に日本で初めてナンパを教える塾「ナンパ塾」を、1999年に同じように日本で初めての婚活セミナー「結婚対策塾」(名称と講義内容を改めて現在は「恋愛駆け引き、口説き塾」になっています)を開業しました。どの塾も日本では前例のないビジネスだったし、当時は世界中でも珍しく、世間が注目しました。
 マスコミはナンパを教える面白い塾ができた、という文字通り極めて軟派な視線で報じました。
 日本で初めての婚活セミナーである「結婚対策塾」は報道番組などで取り上げられましたが、男女関係を人に教わるという教室の様子にマスコミも世間も嫌悪感が少なからずありました。
 当然と言えば当然かもしれません。
 それでも、マスコミが取り上げた記事は面白く書けたと思います。自分のブログではナンパ塾の実践講習の結果を詳しく紹介していますが、参加した生徒たちのほとんどが講習中に成功を収めます。マスコミの人たちも実践講習を見学に来たりしたが、ナンパの経験がない生徒たちがリアルに成功する様子や、そしてその成功率に驚いています。
 男性も女性もナンパには興味があるはずなので、世間に紹介しやすかったと思います。
 しかし、自分はいろいろ悩みました。面白い塾ができたという認識が浸透だけで、自分の考えを語る機会が与えらなかったからです。
 ゆえに、HP上で自分の考えを伝えたいと思います。多くの皆様に考えてもらえれば幸いです。

「女性」という近代の歪んだ思想

 バブルが崩壊したころの90年代になってから、この国の中で何かが少し狂ったように感じる人は多いのではないでしょうか。学校や政治の腐敗、猟奇殺人、凶悪犯罪、幼児虐待、ストーカー、ニート、ひきこもり、ネット中毒・・・・・。
 恋愛のみならず、人付き合いの苦手の者が続出、出会い系サイトでアバンチュール求める主婦や子供を捨てる女も激増・・・・・。
 歯止めの利かない少子化を背景に日本がどんどん壊れていく。多くの日本人が再生を願いながらもどんどん亀裂が入る。
 バブル以降、大衆各々の心理がなぜか歪んでいるようだ。まるで各々の心理は空中を浮遊する粉塵の、一つ一つの粒のように行き場が定まらず、決して安定することもなく暗い空間をさまよっているように感じてしまう。
 起業する前、この状況を前に自分に何ができるのかと悩んでいた。
 モテない男が激増し、結婚したがらない女性が多くなったのもバブル以降である。
 女性の社会進出も著しく、家庭の外で働く女性が賛美され、女性の立場や権利を保護するように、日本中がエキサイトしました。
 そして、フェミニストを自称する男女が激増し、彼らは「女性=弱者」と考え、その立場を配慮するように考え出した。

「平等」という近代の歪んだ思想

 弱者の立場を訴えるスローガンは男女間だけにとどまらない。学校も変貌する。運動会の徒競走において一部の学校では、ゴルフのハンディのような配慮がはじまる。足の速い者のスタート地点はゴールから遠い場所で、遅い者はゴールに近い場所。そうやってスタート地点をバラバラにし、生徒たちが同時にゴールできるようにしている。生徒たちの平等を考えて、以上の配慮がはじまった。
 平等なのは生徒同士に限らない。先生と生徒も平等関係が配慮された。その結果、たとえ生徒が先生を殴ったとしても、先生はその暴力に応じることは許されないらしい。立場が平等である以上、体罰や暴力を与える権限はないからだ。
 運動会についてはもう一点、赤と白のボールを使った「球入れ」が禁止され、青や黄色のボールを使用する学校があるそうだ。その理由は、赤と白は軍国主義につながるからとのことだ。
 以上、フェミニズムから学校の運動会までを述べましたが、こういった変貌もバブル以降に確認できるようになりました。
 ここで軍国主義について紹介したので、もう一点だけバブル以降の異変を指摘させて欲しい。読み上げる読者はいちいち面倒と思われますが、この各々の内容が一つに結び付き、多くの男女の恋愛のあり方に影響を及ぼしていると自分は考えるのです。
 戦争はだいぶ前に終わっているのに、従軍慰安婦が論じられるようになりました。弁護士、進歩的知識人、市民団体、この3者が主としてその罪を告発をしました。ことがことなので、マスコミも積極的に取り上げました。
 くれぐれも強調しますが、告発が開始されたのは被害を受けた相手国の人たちからではありません。日本国内が出発点となっています。
 しかし、この告発はでたらめだった。慰安婦の存在はデマであることが暴かました。が、世界中で慰安婦の存在は事実とされ、日本の歴史まで壊れていきます。
 繰り返しの指摘になりますが、いろいろな異変は分離独立の関係ではないのです。一つ一つの異変には原因が潜んでいます。それを最終的に深く探れば一箇所に収まるのです。
 その原因は男女の恋愛関係や夫婦関係、ほかにも企業内における男女関係にまで影響を及ぼしているのです。

「人権」という近代の歪んだ思想

 人権思想ー90年代からこの思想もどんどん浸透します。弱者に配慮する思想です。女性・子供・犯罪者・ホームレス・身障者・被雇用者・在日外国人・被差別部落の人たちですが、多くの人たちがこの中に第二次世界大戦のとき、日本が進出したアジアの諸国を交えなません。
しかし、中国や韓国も、そして最終的に読みすすめれば解ると思いますが、『皇室以外のすべての人たち』も同じだと自分は思います。
 従軍慰安婦と同じように証拠がない南京大虐殺も世界中で史実になっています。バブル以降、日本人によってそうなってしまいました。
 身近な話もしましょう。電車の中では痴漢犯罪において、男性の主張は通りません。
 どうしようもないことばかり列挙しましたが、日本では異議を唱えられないし、黙るしかないのです。まさに、言葉が通じないヒステリックな空間。
 石原慎太郎は、ヒステリックな状況が起因して政治まで影響を受けていると嘆きます。『「婦人警官」を「女性警官」なんて言わないと、フェミニストがうるさいのだから』と述べています。
 しつこいようですが、こんな現象が未婚の男女の恋愛に影響を及ぼしています。
 男女関係において女性観が壊れれば、女性が苦しむに決まっています。

米ソの冷戦崩壊により、向き合う思想が変貌

 バブルが崩壊したころの1989年、米ソの緊張状態が緩和(=デタント)され、冷戦が終了して共産主義社会の象徴的国家であるソビエトが崩壊しました。ゆえに、少し難しくなるので丁寧な説明は避けますが、国内の共産主義(=左翼)思想も崩壊し、それが「平等」「権利」「女性」という歪んだ思想に変貌したのです。その歪んだ思想は日本の文化や伝統や歴史を壊し、日本人の対人関係における美意識や恋愛観や結婚観も崩壊させたのです。
 二つの文献から引用します。

 「美と共同体と東大闘争」三島由紀夫・東大全共闘(角川文庫)より引用
   天皇と民衆をつなぐメンタリティ
 三島 しかしながら、これには天皇という2字が戦前ついていた。それが今はつかないのは、つけてもしょうがないと諸君は思っているだけで、これがついて、日本の底辺の民衆にどういう影響を与えるかということを一度でも考えたことがあるか。これは、本当に諸君が心の底から考えれば、くっついてこなければならぬと私は信じている。

「葉隠入門」三島由紀夫(新潮文庫)より引用
 いまや、戦前的天皇制は崩壊したが、日本人の精神構造の中にある恋愛観念は、かなずしも崩壊しているとはいえない。

 敗戦によって戦前的天皇制は崩壊し、信仰の対象が喪失しました。もしクリスチャンが聖書への崇拝をやめたらどんなことが起こるか想像してください。信仰の対象を失ったら底辺の民衆にどんな影響がでるか考えてください。
 平等、権利、女性、くわえて自由という近代の狂った思想とは無縁の「無私」の皇室を崇拝していた日本人は対人関係でも恋愛関係でも家庭内においても西洋からの個人主義的な「平等」や「権利」という考えに本来、嫌悪感を抱く民族なのです。
 冷戦の崩壊により、害のある思想が日本に浸透し、対人関係や恋愛関係やほかにもいろいろなものが壊れました。
 美意識が保てなくなると、どうなってしまうのか、対人関係や恋愛関係が日本では今どうなっているかを考えてください。
 戦後の日本経済の土台をつくった世代の人たちと以下のやり取りをした三島由紀夫の作品「沈める滝」の主人公で路上ナンパの達人・城所昇を模範としながら、難しいですが、戦後を代表するナンパ師を目指しつつ、自分はこの問題に真剣に取り組みたいと思っています。

全共闘G  全然問題を変えて、三島さん結婚していますか?
三島     ハッハッハッ、してるよ。
全共闘C  してるよね。(笑)
全共闘G  それで奥さんのほかの女で何か気に入ったのがいたとして、それを抱きたい時にどうします。
全共闘C  抱くよね。
三島     それはそうだ。(笑)
全共闘G  相手が承知してくれなければ?
三島     いやまあ、それはたいてい承知するよ、おれなら。(笑)

 日時 1969年5月13日
 場所 東京大学教養学部900番教室
 主催 東大全学共闘会議駒場共闘焚際委員会

 三島由紀夫・東大全共闘「美と共同体と東大闘争」角川文庫より引用